大腸がんの病期(ステージ)について~大腸がんレポート

大腸がんレポート

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大腸の粘膜に発生した大腸がんは次第に大腸の壁に深く侵入し、やがて大腸の壁の外まで広がり腹腔ふくくう内に散らばる腹膜播種ふくまくはしゅを起こします。また、大腸の壁の中を流れるリンパ液に乗ってリンパ節転移をしたり、血液の流れに乗って肝臓、肺など別の臓器に遠隔転移したりします。大腸がんの転移が、肺や肝臓の腫瘤しゅりゅうとして先に発見されることもあります。今回は大腸がんの病期(ステージ)について紹介します。私のステージもお知らせします。

※腹膜播種~播種とは、種がまかれるように体の中にバラバラと腫瘍(がん)が広がることです。がん細胞が臓器の壁を突き破って、腹膜に広がることを腹膜播種といいます

大腸がんの病期(ステージ)について

大腸がんの進み具合は、がんの深達度、リンパ節転移の程度、ほかの臓器への転移の有無によって、5段階の病期(ステージ)に分類されます。
 治療を始めるにあたって、まずはがんの進み具合を正確に知っておく必要があります。

病期(ステージ)の判定方法は

大腸がんの進み具合(広がり)は、以下の①~③の3つを総合して、ステージ0、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの5段階に分類されます(図表5)。ステージの数字が大きくなるほど、がんが進行している状態を表します。
 ①がんが大腸の壁に食い込んでいる程度(深達度
 ②リンパ節への転移の程度(リンパ節転移度)・・A~C
 ③肝臓や肺、腹膜など、ほかの臓器への転移の有無(遠隔転移

※手術後に、切り取った大腸とリンパ節を顕微鏡で調べる「病理検査」で、最終的に判定されます。

私の場合は筋肉層でとどまっていましたが、リンパ節への転移がありましたが切除した1割のリンパに転移があったので、ステージⅢのAになりました。念のため抗がん剤治療(薬物療法することになりました。

〇参考資料

キャンサーネットー大腸がん

がん情報サービスー大腸がん

〇大腸がんの薬物療法

大腸がんの薬物療法には、抗がん剤と分子標的薬があります。 薬物療法の目的は、主に2つあります。

  • 1つは手術の前に抗がん剤を使って、がんを小さくして、手術でがんを取りやすくしたり、手術後にがんの再発を防ぐなど、治癒の確率を上げること。
  • もう1つは、手術による治療が難しい場合や再発した大腸がんに対して、がんを縮小させたり進行スピードを抑え、延命することです。

最近では、新しい薬の開発や分子生物学の研究などが進み、治療成績が着実に上がってきています。また、患者さんのがんの遺伝子を調べ、それに合った分子標的薬を使えば、大きな効果が期待できます。

〇抗がん剤と分子標的薬の違いは何ですか?

抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞も攻撃してしまうので、吐き気やしびれ、脱毛などの副作用が出ることが多かったのですが、最近では「分子標的薬」が治療の柱の一つになっています。

「分子標的薬」は、がんの発生や増殖に関わる遺伝子やたんぱく質を標的にして攻撃するので、正常な細胞のダメージが少なく、副作用も少なくて済むことが期待されています。

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