直腸ガンの手術後の注意点~大腸がんレポート

大腸がんレポート

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今回は直腸ガンについて調べた事を紹介します。

直腸ガンの内視鏡手術後の食事と排便の注意点は?

直腸がんの内視鏡手術後は、手術部位の回復を促すために、適切な食事と排便の注意が必要です。以下に、その注意点を説明します。

【食事の注意点】

  • 手術後は、まずは水分補給を行い、少量の軽い食事から始めることが推奨されます。
  • 食事は、消化に負担のかからない柔らかく、消化の良い食材を選びます。例えば、魚の蒸し物、豆腐、野菜スープ、やわらかい白身魚などが適しています。
  • 食事は、少量かつ頻繁に摂取することで、負担を軽減することができます。また、高繊維食品や脂肪分の多い食品は避けることが望ましいです。
  • 食事を摂る前に、よく噛んでゆっくりと食べることが大切です。
  • 直腸手術後は、便が出にくくなることがあるため、食事に含まれる食物繊維や水分を増やすことで腸の働きを活性化させると良いでしょう。

【排便の注意点】

  • 直腸がんの手術後は、排便がスムーズにできないことがあります。このため、水分補給や軽い運動を行い、排便を促すことが大切です。
  • 便秘が続く場合は、医師の指示に従い下剤を使用することがあります。
  • 排便時に無理な力をかけないように注意し、トイレの時間を決めてゆっくりと排便するように心がけましょう。
  • 便が硬くならないように、水分や食物繊維を摂取することが大切です。ただし、手術部位に負荷をかけない程度に摂取するようにしましょう。
  • 直腸がんの手術後には、排便に不便を感じることがあるため、便座の高さ調整や便座に付けるクッションなどを使用して、排便がしやすい環境を整えることが望ましいです。

直腸がん術後排便機能改善の方法

  • 直腸がんの手術後は、たとえ肛門が残ったとしても手術の影響にて頻便便失禁などの症状(直腸切除後症候群と言います)に悩まされることがあります。
  • 直腸がなくなり便を多く溜めることができなくなり、肛門周囲の自律神経が過敏になることで頻便(排便の回数が増えること)になります。
  • また肛門括約筋の低下や自律神経障害により肛門を締める機能が弱くなり便失禁を起こすことがあります。
  • 直腸切除後の症状の改善には時間がかかり、地道な努力と細かい調整が必要です。担当医や看護師、検査技師などと相談して良い治療を選んで行けるように努めます。

参考ページーhttps://www.coloproctology.gr.jp/modules/citizen/index.php?content_id=17 日本大腸肛門病学会

術後の便失禁や頻便の治療は

  • 患者様の症状にあわせて、薬物療法を行います(止痢剤、ポリカルボフィル・カルシウム、セレキノン、抗コリン薬など)
  • 肛門を締める力を改善させるためにバイオフィードバック療法を行います。肛門周囲の筋肉を鍛えるために骨盤底筋群体操も併用して行います。
  • 自律神経の障害に対して仙骨神経刺激療法を行います。これは、肛門括約筋を司る仙骨神経を刺激することで神経過敏や自律神経の改善を試みる治療です。

バイオフィードバック療法

肛門に圧センサーを入れて肛門を締めた時の圧をご自身の目で見ながらトレーニングする方法です。正しい肛門トレーニングを覚えることができます。

仙骨神経刺激療法

神経を刺激するリードの先端を第3,4仙骨神経近傍に留置し、持続的に刺激する事で神経の機能を改善させ、頻便や便失禁を改善します。電極植え込み型の治療法です。

骨盤底筋体操

  • 直腸の手術後は肛門を締める筋肉(括約筋といいます)の作用が弱くなることにより、便が漏れやすくなる(特に便が柔らかくなった時)「便失禁」と呼ばれる症状がおこることがあります。
  • 骨盤底筋を鍛えることにより、括約筋の力を強くして肛門を締める力を強くするのが骨盤底筋運動の目的です。

骨盤底筋体操の方法

①仰向けの姿勢

②肘と膝をついた姿勢

③机にもたれた姿勢

④座った姿勢

参加資料は福岡大学病院ホームページより


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