「フレイル」という言葉を知っていますか?元気なうちはメタボ対策が大切ですが、年齢を重ねてくると、介護予防のための対策が必要となってきます。高齢になっても自分らしい暮らしを続けていくためには、日々のちょっとした心がけが大切です。
「フレイル」とは
フレイルとは、「加齢に伴う予備能力低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態」を指します。わかりやすく言うと、「年齢を重ねることでココロやカラダの機能が低下した状態」です。
フレイルのリスク
フレイルは要介護になる手前の状態なので、健康状態や日常生活にも影響が出やすい状態です。病気にかかりやすかったり、転んでけがをして入院したりするなどの健康問題や、自立した生活を送れなくなり施設入所が必要になるなどの問題が起きやすくなります。
フレイルの原因は
- 加齢にともなう活動量の低下と、社会交流機会の減少
- 偏った食事内容や運動不足などの生活習慣
- 慢性的に管理が必要な病気(生活習慣病や心血管疾患など)
- 意欲低下や抑うつ傾向など
簡単にできるフレイルのチェック

フレイル予防のための3柱
1)栄養
年を重ねると食事が簡素になってしまう方が多くなってきます。食も細くなってしまう方もいますが、必要な栄養をしっかりと摂れるように工夫しましょう。
2)運動
筋力の低下を防ぐことで、転倒、骨折で寝たきりになるリスクを軽減できます。ウォーキングなどの有酸素運動はもちろん、交流もかねて地域のスポーツクラブなどに参加するのも良いでしょう。
3)社会参加
自宅にこもりがちになり、社会参加が減ることもフレイルの入り口となりやすいことがわかってきているようです。地域のボランティア活動、趣味のサークルなど、交流の機会を保てるような活動を見つけてみましょう。