丈夫な骨をつくるために、年齢を重ねるほど意識して摂りたい成分と、その上手な摂り方をご紹介します。
骨のためにとりたい成分は
丈夫な骨をつくるために大切な成分・カルシウムは、体内に最も多く存在するミネラル。年齢を重ねるほど意識して摂りたい栄養素です。カルシウムの吸収率は食品によって大きく異なります。

- 吸収率が最も高いのは牛乳や乳製品で、
- 次に高いのが、小魚などの魚類や大豆製品といわれています。
- 小松菜などの緑黄色野菜にもカルシウムは含まれていますが、吸収率はあまり高くありません。


骨がつくられる仕組み
骨には、2種類の細胞があり、古くなった骨を溶かす破骨(はこつ)細胞と、新しい骨をつくる骨芽(こつが)細胞があり、これら2つの細胞が常に働き続けることで、少しずつ骨がつくり替えられます。
破骨細胞と骨芽細胞の働き
40~50代にかけて骨芽細胞よりも破骨細胞の働きが上回るようになると、次第に骨量(骨を構成するカルシウムなどのミネラルの量)が減っていくのです。
年齢を重ねたり、カルシウムの摂取量が不足したりすると、破骨細胞の働きが上回るようになり、骨の組織がもろくなります。

カルシウムの他に必要な成分
ビタミンDやビタミンK、マグネシウムも重要な成分です、健康で丈夫な骨をつくるために必要な栄養素です。
ビタミンDは
働き | 含まれる食品 |
小腸でのカルシウムの吸収を助ける働きがあります。 ビタミンDが不足すると、カルシウムの吸収率が低下して、 骨が弱くなる可能性も | サケなどの魚類やキノコ類に多く含まれてる |


ビタミンKは
働き | 含まれる食品 |
カルシウムを骨に沈着させて骨の形成を促す働きがあります。 | 納豆や緑黄色野菜などです。 |


マグネシウムは
働き | 含まれる食品 |
カルシウムとの相互作用によって丈夫な骨をつくるのに役立 ちます。 | 海藻類やアーモンドなどに多く含まれています。 |


骨に適度な刺激を与える
「かかと落とし」運動で丈夫な骨づくりをしましょう。
- 1-背すじをスッと伸ばした状態で、両足をそろえます。
- 2-つま先立ちになってから、かかとをストンと一気に落とします。

「サントリーウエルネスライフマガジン」より

ふくろう先生
食事と運動で丈夫な骨づくりをしましょう。