DHAは、青魚の油に多く含まれる必須脂肪酸のひとつです。脳の機能に直接働きかけることができ、記憶力や学習能力を高める効果があります。

DHA(ドコサヘキサエン酸)の働き
学習能力・記憶力の向上
DHAは情報伝達に必要な神経細胞を活性化し、判断力や集中力を高めます。
視力低下の抑制
DHAは、網膜や視神経に重要な栄養素で、視覚からの情報を脳にしっかりと伝えます。
動脈硬化の予防
DHAは血中の中性脂肪を抑え、血液をサラサラにする働きがあります。
アルツハイマー型認知症の予防
DHAは脳の情報伝達の役割があるシナプス(神経細胞)を活性化させ、死滅してしまった脳細胞の働きを補います。
DHAの摂取量
男性:18~49歳 2.0g/日、50~74歳 2.2g/日
女性:18~49歳 1.6g/日、50~64歳 1.9g/日、65~74歳 2.0g/日です。
不足が続いた場合・・・認知症のような脳機能の低下を引き起こす恐れがあります。
DHAが多く含まれる食材・食事
いわし(1人前1尾100g) | 870㎎ |
ぶり(1人前1切れ80g) | 1,400㎎ |
さんま(1人前1尾150g) | 3,300㎎ |
トロ(刺身5~6切れ70g) | 2,200㎎ |
アジ(1人前1尾150g) | 860㎎ |
サバ(1人前半切れ50g) | 490㎎ |
数の子(大1本80g) | 700㎎ |
うなぎ蒲焼(1人前半尾100g) | 1300㎎ |

DHAを取るポイント
DHAは、熱に弱く酸化しやすいのが特徴です。焼いたり煮たりする場合は約2割、揚げる時は約6〜7割も減少しますので、出来るだけ新鮮な刺身やお寿司などで食べましょう。また、蒸し焼きやホイル焼きにして汁ごと食べることもおすすめです。
酸化しやすい油のため、酸化を防ぐ作用のある食材をうまく組み合わせていただきましょう。
抗酸化作用のある食材と一緒に食べる。
■ビタミン
抗酸化ビタミンには
・ビタミンA(β-カロテン)⇒かぼちゃ・ほうれん草・小松菜などの緑黄色野菜
・ビタミンC⇒キウイ・レモン・いちごなどのフルーツ・赤ピーマンなど
・ビタミンE⇒植物油・ナッツ類・アボカド・抹茶など
■ミネラル・・・牡蠣・豚レバーな・ホタテなどの魚介類・大豆・玉ねぎなど
■ポリフェノール ・・・ごま・トマト・赤ワイン
「あすけん」より

栄養士
青さ魚を食べましょう!